このメモリシリーズが誕生したきっかけは、2012年に開催された「ペットと子供のいる暮らし」というテーマのデザインイベントでした。
そこで「デザインの力で何が出来るか?」を考え、生み出したのが第一弾の「イヌメモリ」です。
2011年の統計では、犬・猫の飼育数は2100万頭を越え、約3割の世帯で犬・猫が飼われていました。一方で「ペット放棄」や、それによる殺傷処分が社会問題となっています。犬を飼い始めるきっかけの1位は「癒しを求めて」でしたが、「子どもにせがまれて」という理由も多数を占めました。犬、猫は生き物であり、飼うにはそれ相当の責任と負担がかかります。生涯面倒をみる気持ちを育てることが、不幸なペットの減少にも繋がるのではないか。私自身も息子が小学校5年生になった時、イヌを飼い始めました。コドモに、どうしたらペットを飼う責任を教えられるか考えました。15年後のイヌと、15年後の自分を想像できる様になるにはどうしたらいいのか?「15年しか一緒に居られない」と思える心。それが必要だと思いました。
こうして誕生したのが、第一弾の「イヌメモリ」です。
モノとしての定規を考えるにあたり、実際に小学校に行きコドモたちが、どのように定規を扱っているか状況も見てきました。
視察に行った小学校では、算数で長さを測る勉強の為に、学校から「透明な定規を」を指示されていたため、全員が透明定規を使用していました。
また、コドモ達にも聞いたところ、「透明な定規でないと、使い難い」という声も多々あり、メモリシリーズは、透明の定規に決定しました。
収納は多くのコドモ達が、ペンケースに定規を入れていた事、イヌの平均年齢が2012年当時13歳前後であったことから「15cmアクリル透明定規」としました。
ペットと共に15年を超えて長く使って欲しい、子どもたちに「いきものの命を感じてもらう」ことも、大切な目的のひとつだと考えていて、その子どもたちは、時には定規を「振り回す」という事も考えられれました。そんな場面も想定し、角の丸い「より安心なカタチ」を選びました。視察に行った際、角が割れた定規を使っているコドモも多かったのですが、角があらかじめ丸ければ破損軽減にも繋がります。
■ オトナはA4サイズ
デザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2012 Extension」において、小ロットで「イヌメモリ」を製作し販売したところ、そのコンセプトに共感したという声が多く寄せられました。同時に「犬があるのに猫はないのですか?」という声も非常に多く、その後に「ネコメモリ」をクラウドファンディングで誕生させませた。
ネコメモリ」は、日本製の「20cm定規」。一般市場には、ほとんどないサイズです。
実は、第一弾のイヌメモリは、オトナの方にも大変多くご購入いただいていて、その際に15cmだとちょっと短いという声も頂いていました。
理由は、オトナになるとA4サイズの紙を使用する事が大変多く、15cmではちょっと短いようです。
そこで、ネコは統計ではイヌより「少し平均寿命が長かったこと」、「定規としてのバリエーション」
を考え目盛を長くする事を考えました。
どの程度長くするかを考えたました。
現状の定規は、15cmの次は30cmになります。
ネコメモリの平均寿命から逆算すると少し長い、また持ち歩きを考えても30cmだと持ち歩き難い。
そんな事を考え、あえて「世の中にほとんどないサイズの20cm定規」としました。
実際私も使用していますが、ビジネスにも大変使いやすい長さです。
ケースも付属していますので、持ち歩きにも便利です。
これからもイヌメモリ、ネコメモリ、ウサギメモリをどうぞよろしくお願いいたします!
ネコメモリの詳細につきましては、下記ブログもご覧下さい!