2016/02/06 17:30
Caro inc. 山口英文デザインのMiLLiSECONDミリセカンド・アルミメタルメジャーが、世界的に権威のあるドイツのデザイン賞「iF デザインアワード 2016」を受賞いたしました。
「iFデザインアワード」は60年以上の歴史を持つ、世界的に最も権威ある賞のひとつです。毎年全世界の製品の中から優れたデザインを選定しています。
・選定団体:インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーバー
・URL:http://ifworlddesignguide.com
・ブランド「MiLLiSECONDミリセカンド」について
ミリセカンドは1000分の1秒、つまり「一瞬」を意味します。 一瞬で心惹かれる価値。一瞬で心惹かれるプロダクト。
暮らしの中に、そうした「一瞬」を提供したいと願うブランドです。
ブランドのロゴは、1/1000を表す「10のマイナス3乗」の表記を、そのまま用いています。
MiLLiSECONDは、東京を活動ベースとするプロダクトデザイナー山口英文(Caro inc.)と、新潟県燕市に拠点を置き金属加工業務を行うTakeda Ink.との協同作業により生まれたブランドです。
新潟県燕市は、世界的にも注目度の高い日本の金属加工の集積地であり、Takeda Ink.も、長い歴史の中で蓄積されてきた金属加工の知恵と技術を引き継ぐ存在の企業です。
・MiLLiSECOND metal measureについて : 開発の背景
メジャーは古くから使われ、今なお多くの人々に親しまれている道具です。一方で、現在市場に流通するメジャーは「とにかく安価で提供すること」を最優先に提供されたものが圧倒的な割合を占めます。非常に偏りがある市場です。結果的に、永く愛着を持って使える道具を欲するユーザーへの選択肢が用意されていない状況が生まれています。この状況に対して、デザイナーの知恵とTakeda Ink.の金属加工力を組み合わせた価値ある商品を投入すれば、今までにない魅力的な選択肢としてユーザーに認知されるだろうと、私たち開発チームは判断しました。
・高度な切削技術
MiLLiSECOND metal measureのボディは、アルミニウムのingotを、高精度に切削することで造られています。切削品質は、そのまま外観のクオリティーや商品の魅力に直結します。
切削後のアルミニウムの表面には、アルマイト処理(anodic oxidation treatment)が施され、耐蝕性や耐摩耗性が向上すると同時に、ユーザーは滑らかな指ざわりを感じることが出来ます。
※ 右がアルマイト処理をした商品
・触覚に訴えかけるフォルム
ボディ両面には「すり鉢状の窪み」が設けられており、ユーザーは、この窪みに指がぴったりとフィットする心地良さを感じられるはずです。
・利用スタイルをデザインする
本体の縁には、長円孔が二箇所、丸孔が一箇所設けられています。
ユーザーは、これらの孔を活用することで、自身の好みに応じた身につけ方や活用法を選択出来ます。
例えば、丸孔にネックストラップを取り付け首から下げる、あるいは、長円孔を活用しキーホルダーとして活用する、といった事です。
デザイナーの目標は、単に物体としてのMeasureのformを考えるに留まらず、ユーザーがMeasureを身に付けるスタイルや活用法までを提示することにありました。
・信頼性の高いMeasureモジュール
テープ幅6mmのJIS規格品、日本製で 0補正移動爪を採用。
0補正移動爪
爪を押し付けて測る場合と引っ掛けて測る場合、爪の厚さによる誤差を補正する為、爪の位置が自動的に移動。どちらの測り方でも0起点正確。
・材質: 本体(アルミ)/テープ(スチール)/バネ(ステンレス)
・製品サイズ:Φ48.0mm(突起部除く) 厚み 13.0mm
・テープ長さ:2.0m (テープ幅 6mm)
・重量:約40g
・白アルマイト仕上げ