2015/05/27 15:11
単なる定規ではありません。ネコを知る「きっかけ」になる定規です
それでも、この定規を使うことが「きっかけ」となり、一緒に暮らすネコと人間とが「違う時間の流れ」で生きていることを感じ、そのうえで共に楽しい時間を過ごして欲しい。そんな意図を込めました。
4色のカラーバリエーション。「教科書が見えないと使いにくい!」という「コドモの声」を取り入れ、定規は透明のアクリル素材としました。定規、パッケージ共に東京で製造されています。
ネコメモリは立てておけるほどの「3mmの厚み」を持つ定規です。
市場で流通する30cm以下の定規は、厚さが2mm程度のものが主流です。2mm厚の定規は、故意に曲げると多少「しなり」ますが、実用上はほとんど問題無いでしょう。また、薄ければ材料費が安く済みます。
ですが、私達はネコメモリの厚みについて「3mm」にこだわりました。
なぜならネコメモリは、ネコと一緒に長く使っていただける、耐久性を備えた、しっかりとした道具であるべきだと考えたからです。
20cm定規であるネコメモリは、「ネコの20年」を測る事が出来ます。
さらに言えば、20年分の目盛が足りないくらいのネコ達もいるでしょう。 「20年を超えて愛用いただければ・・」との思いも抱きつつ、厚みを選びました。 3mm厚ですと耐久性が高まりますし、手に持った際にも、しっかりとした素材感も感じられます。
● 開発の背景 : 共に暮らすネコとヒトとの関係はどうずれば深める事ができるのだろう?
きっかけは、2012年に開催された「イヌとネコと子供のいる暮らし」というテーマのデザインイベントでした。そこで「デザインの力で何が出来るか?」を考えました。
2011年の統計では、犬・猫の飼育数は2100万頭を越え、約3割の世帯で犬・猫が飼われています。一方で「イヌ、ネコ放棄」や、それによる殺傷処分が社会問題となっています。犬を飼い始めるきっかけの1位は「癒しを求めて」でしたが、「子どもにせがまれて」という理由も多数を占めました。犬、猫は生き物であり、飼うにはそれ相当の責任と負担がかかります。生涯面倒をみる気持ちを育てることが、不幸なペットの減少にも繋がるのではないか。コドモに、どうしたらペットを飼う責任を教えられるか考えました。15年後のイヌと、15年後の自分を想像できる様になるにはどうしたらいいのか?「15年しか一緒に居られない」と思える心。それが必要だと思いました。
ヒトが日常的に使っているモノにさりげなくネコの知識を入れ、自然と「自分とネコとの関係」を意識させることができないか?
こんな仮説をたててみました。
そして、どのような「モノ」をデザインするかではなく、「デザインが、どのような気持ちを創り出すか?」が一番大切。 デザインについての考え方は多くありますが、私たちは、そのように考えています。
私たちデザイン事務所は、モノを生み出す事を仕事としていますが、やはり「きっかけ」を作ることしかできないと思っています。最終的にモノが完成されるのは、使い手の方々の「気持ち」と合わさった時ではないでしょうか。モノが、「楽しい気持ち」や、時には「悲しい気持ち」と一緒になることで、「忘れられないモノ」「唯一のモノ」になってゆくのだと考えています。
「ネコメモリ」は、特別派手な仕掛けがあるものではなく、とてもオーソドックス「道具」です。ですがその道具が、ある日誰かと出会い、ネコとの関係が深められる「きっかけ」となるかも知れません。それがこのプロダクトのゴールだと感じています。
【製品仕様】
• 製品寸法:W240×H30(mm)
• パッケージサイズ:W295×H112(mm)
• 目盛り:20cm
• 厚み:3m
• 素材:アクリル
• 付属品:軟質ビニールケース
• カラー : ブラック(nekom_BK)、オレンジ (nekom_O)、ブルー (nekom_B)、ライムグリーン (nekom_G)
• MADE IN TOKYO,JAPAN
→ 大手文具メーカーの定規を製作している工場(東京)にて製作されています。
※ ネコメモリはCaro inc.の登録商標です
※ 実際の色は、パソコン上、携帯電話画面上の色とは若干異なって見える場合がございます。
※ 商品は品質向上、デザイン上の為に、予告無く変更する事があります